お知らせ

語学教育現地調査報告

11月11日~18日の日程でニュージーランドを視察 

中学校の英語教育を中心とした語学教育交流の調査として4名がニュージーランドを訪問しましたので、概要を報告します。

参加者氏名

  • 代表 高梨 哲夫 教育長
  • 中嶋 貴子 教育委員
  • 秋山 了 磐梯中学校長
  • 長 泰志 デジタル変革戦略係長

11月11日

副町長や公民館職員に見送られて磐梯町を出発。18時30分成田発のNZ90便でニュージーランドへ。

出発式

11月12日

現地時間9時にオークランド空港に到着し、早速、市内の視察を開始。

オークランドは、北島北部に位置するニュージーランド最大の都市。大都市圏を形成しながら、周辺に変化に富む自然環境を持っています。人口は約165万人、福島県富岡町などと姉妹都市関係があります。

マイケル・ジョセフ・サヴェージ記念公園

視察の皮切りは、教育交流の際に生徒たちが訪れるであろう、湾が一望できるマイケル・ジョセフ・サヴェージ記念公園の訪問から。次いでオークランド博物館を見学しました。
オークランド博物館

 11月13日

まずは、ニュージーランドの物価と普段の生活を体験するため、市内のショッピングモール「Westfield manukau City」を見学。日本食や日本雑貨の品ぞろえの豊富さに感心すると同時に、日常生活品の物価が日本と同程度に高いことを認識しました。

とても広いショッピングモール​続いて、ニュージーランドの高速道路「motor way」を使用してハミルトンに移動。ハミルトンは、人口は約17万6千人のワイカト大学が立地する学園都。市街地がワイカト川の西岸にあり、東岸は住宅地と学生街になります。周辺地域は酪農が盛んで農産物の加工業者の拠点となっています。姉妹都市は、埼玉県さいたま市と関係を結んでいます。​ハミルトン市内を流れるワイカト川

11月14日

​ハミルトン市民の憩いの場である「ハミルトン庭園」に立ち寄ってから「Fairfield Intermediate School」を視察しました。磐梯中学校とのオンライン交流会

学校では、マオリ文化伝統の歌と踊りで熱い歓迎を受けた後、授業や施設の見学。更には、磐梯中学校第1学年教室とオンラインで繋いで生徒同士の交流を実施し、ホストファミリー候補のお宅も見学させていただきました。 ホストファミリー候補宅を訪問

11月15日

 車でロトルアに移動。ロトルアは温泉が有名な観光地で、町のいたるところで硫黄の匂いが漂ってきます。ロトルア湖の南岸に位置し、人口は約6万6千人。温泉地なので、地熱活動が活発で、多くの間欠泉があり、ワカレワレワのポフツ間欠泉が特に有名です。また、マオリ文化の中心地でもあります。姉妹都市関係は、大分県別府市と結んでいます。

ロトルアでは、「テ・プイア」でポフツ間欠泉を見学し、マオリの文化や工芸品について学習。次いで、ロトルア湖畔のノンゴタハ山の頂にある複合施設「SKY LINE」でアクティビティを体験しました。また、ニュージーランドというと羊のイメージがありますが、羊のステージショーや牧場体験ができる「アグロドーム」も訪問しました。

ホームスティ中の子供たちは、こうした施設で感銘を受けたり、気分転換をはかったりすることでしょう。

 マラエを見学

11月16日

 ファカタネに移動。ファカタネは、ニュージーランドでも日照時間が長いことで知られています。真っ白な砂浜と素晴らしい透明度を誇るオホープ・ビーチが有名で、徒歩で海岸に行ける穏やかな田舎町です。人口は約1万6千人。 群馬県渋川市などと姉妹都市関係にあります。

マオリ伝統の歌と踊りで歓迎を受ける

当地では、「Whakatane Intermediate School」を視察。こちらでも歓迎セレモニーとして全校生徒による迫力あるマオリ伝統の歌と踊りの披露を受けました。授業や施設を見学し、学校として力を入れているSDGsや環境科学の取り組みや、学校に近接したラグーン(湿地帯)を活用した生物科学の取り組み等について学校スタッフの方から現地や現物を見ながら説明を受けました。

  Schoolのスタッフの皆さんと

続いて、タウランガに移動。タウランガは、温暖な気候と美しい自然からリゾート地・保養地としても知られ、人口約15万1千人です。ニュージーランドで最も人口増加率の高い都市のひとつで、ニュージーランド最大の木材の積出港があり、大手キウイフルーツ会社「ゼスプリ」の本社もこちらにあります。茨城県日立市などと姉妹都市関係にあります。

IT機器を使いこなす児童たち

今回は、タウランガ近郊の「Te Akau ki Papamoa Primary School 」を視察。こちらは日本の小学校に位置付けられますが、 児童一人一人が学校貸与のiPadを使いこなすIT先進校で、ニュージーランド国内でも数少ないアップルの認定を受けている学校です。学校に通い始めてすぐiPadに親しむので、使いこなしが実に自然な印象。紙や鉛筆と同じツールとして使っており、児童たちは簡単なプレゼン資料なら30分程度で作成するとのことです。見学後は、学校スタッフの方々とお互いの教育について懇談会を実施。教育環境の違いや教育への取り組み方・考え方などについて忌憚のない意見を出し合いました。

Schoolのスタッフの皆さん

学校視察を終えた後は、「motor way」で一路オークランドに戻りました。

11月17日

授業の様子

オークランド南部の「South Auckland Middle School」を視察。閑静な住宅街に設置された学校にYear7からyear10までの生徒が通うMiddle Schoolです。Middle Schoolは、日本に置き換えると小中一貫校的位置づけになりますが、この学校は、2019年に設立されたばかりの新しいスタイルの学校です。サマーキャンプの時期ということで一部の生徒しか在校していませんでしたが、校長先生から学校の概要について説明を受けた後に、代表生徒2名が丁寧な説明とともに、学校を案内してくれました。一貫校の4年間についての生徒の説明は、当事者ならではの目線で興味深いものでした。​生徒が学校施設を案内

視察の締めくくりは、在オークランド日本国総領事館への表敬訪問。濵田総領事と渡邉首席領事に面談し、これからニュージーランドで開始される教育旅行についての報告と安全対策への協力依頼を行いました。​在オークランド日本国総領事館を表敬訪問

11月18日

オークランド空港出国ロビー

名残惜しいですが、ニュージーランド滞在もあとわずか。ホテルを出たらそのままオークランド空港へ。9時50分発のNZ99便で空路日本へ向かい、日本時間の16時50分に成田空港に着。高速道路を経由して22時過ぎ磐梯町に到着し、中央公民館で教育課長の出迎えを受け、無事視察を終えて磐梯町へ帰ってきたことを報告しました。

以上で、語学教育現地調査報告を終えますが、新たな語学教育交流が磐梯町の子どもたちにとって「生きた英語」・「普段着の英語」を学ぶ最高の機会となることを期待します。

​調査視察行程

日付 内容
11月11日 磐梯町出発
11月12日 オークランドを視察
11月13日 オークランドを視察
11月14日 ハミルトンを視察。同市内で「Fairfield Intermediate School」を視察し、磐梯中学校とのオンライン交流会実施
11月15日 ロトルアを視察
11月16日

ファカタネで「Whakatane Intermediate School」を視察

タウランガ近郊の「Te Akau ki Papamoa Primary School」を視察

11月17日

オークランドで「South Auckland Middle School」を視察

在オークランド日本国総領事館を表敬訪問

11月18日 磐梯町到着





















学校視察動画

学校視察の様子を動画で視聴できます。